駄菓子トリビア(1)「蒲焼さん太郎」と「焼肉さん太郎」は原材料が全く同じ

食文化
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昭和時代の「さん太郎」といえばauの三太郎ではなくこちら、菓道の「○○さん太郎」シリーズ。

「おいしいヨ!!」王者の風格漂う蒲焼さん太郎。

「ピリ辛だよ」そう言われれば辛い気がする焼肉さん太郎。

どちらも腹ペコ小学生時代の強い味方だったのではないでしょうか。

「写真は商品のイメージで中身とは異なります」

うなぎの蒲焼、牛焼肉の写真の下に付された注意書き。

小学生はともかく、大人ならそれくらいのことは百も承知です。

永谷園の「松茸の味お吸いもの」に松茸は入ってない。

ファンタも無果汁だった(現行のは果汁入りですが)。

それでも風味はちゃんと松茸やオレンジやグレープ。蒲焼さん(焼肉さん)太郎だって同じです。

 

となると、原材料に何を使っているんだと確認したくなるのが人情。

裏面を見て、びっくり・・・

原材料が全く同じ、自己紹介文(?)も同じ

上・蒲焼さん太郎

原材料名 魚肉すり身、小麦粉、イカ粉、しょうゆ、みりん、砂糖、香辛料、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、ソルビット、甘味料(ステビア、甘草)、(原材料の一部に大豆を含む)

下・焼肉さん太郎

原材料名 魚肉すり身、小麦粉、イカ粉、しょうゆ、みりん、砂糖、香辛料、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、ソルビット、甘味料(ステビア、甘草)、(原材料の一部に大豆を含む)

 

・・・

一語一句同じ!

原材料表示については食品表示法により「原材料に占める重量の割合の多いものから順に、その最も一般的な名称をもって記載すること」とされているため、分量の比率も両者で大きくは違わないはず。

 

さらに原材料表示の上を見てみると、

上・蒲焼さん太郎

毎度お買い上げありがとうございます。
私、蒲焼さん太郎はおさかなのすり身にイカ味を混ぜ合わせて、板状にのばしたものを食べやすいようにカットしてオーブンで焼き上げました。その後みりん、醤油、七味等で味付けして蒲焼風に仕上げました。
下・焼肉さん太郎
毎度お買い上げありがとうございます。
私、焼肉さん太郎はおさかなのすり身にイカ味を混ぜ合わせて、板状にのばしたものを食べやすいようにカットしてオーブンで焼き上げました。その後みりん、醤油、七味等で味付けして焼肉風に仕上げました。

 

「私、」と自己紹介口調なのがどことなく駄菓子然としてますが、こちらも完全にコピペ状態。

原材料が同じなのをごまかすために文体を変えてみたりとか、そうした小賢しさなど一切ない潔さです。

こうなると、蒲焼さん太郎と焼肉さん太郎で味が違う(ように感じる)のはパッケージの色や写真で味覚を騙されているだけなのでは?とすら思えてしまいます。

 

 

実際、食べ比べてみても自信がなくなってきます。ぜひ皆さんの舌で比較を・・・。

(おまけ)菓道・やおきん・リスカの“駄菓子三角関係”

株式会社菓道の本社は茨城県常総市古間木。

公式サイトは2019年6月現在は存在せず、蒲焼さん太郎ほか菓道の商品は同じ駄菓子メーカーのやおきんのホームページに掲載されています。

株式会社やおきんは自社生産設備を持たず、菓道や株式会社リスカの工場で「うまい棒」「キャベツ太郎」などを生産しています。

菓道の武藤尚文社長とやおきん顧問の石井俊夫氏は親戚関係、同じ常総市に構えるリスカの武藤則夫は実兄・・・という三社の関係。

 

やおきんも本社は墨田区、営業本部は埼玉の八潮なので、駄菓子業界の一大勢力は北関東で形成されていると言ってもよいかもしれませんね。